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書籍紹介

 

知財、この人にきく Vol.1 丸島 儀一(聞き手:富岡 康充)

 

丸島先生とは、小職が、キヤノンの特許出願を扱っている某特許事務所に在職中に、折に触れて丸島先生(当時は、特許部長で、この後、知財部長から専務取締役・知的財産・法務本部長を歴任)にお話しを伺う機会を得ていて、将来、小職が知財に関する「お話し」を、何らかの形で、広く公開するチャンスがあれば、是非、第1号を、丸島先生にお願いしようと思い、漸く、実現されたものです。

 

この本で書かれている知財戦略の構築に関する「お話し」は、キヤノンという大企業の中枢において、大企業の知財戦略を推進されてきた経験にとどまることなく、中小企業に携わる方々を含め、知財に係わる全ての方々に大いに参考となる示唆が満載されていると自負しています。

 

特に、キヤノン在職中に、中小企業が持つ特許権は、一点突破の力があり、非常に脅威であったことの経験に基づく中小企業の知財戦略構築に関する内容は、出版から年月を経た今でも、普遍的な内容をもって、中小企業の経営者の知財戦略構築の具体的な参考になると存じています。


 

 

知財、この人にきく Vol.2 トヨタ歴代知財部長(聞き手:富岡 康充)

 

青山先生とは、正直、このインタビューまで接点と言いますか、全く関わり合いがありませんでしたが、現在、このインタビューを契機に知己を得て、年に数回、青山先生が上京の際に、また、小職が岡崎を訪問する際に、一献酌み交わす中となって、青山先生から未だに大いなるエネルギーを頂いている状況です。

 

大企業の典型である一方で、日本を代表するトヨタ自動車の知財部長として、知財戦略の構築及び実践には、当時から一言を持たれておられ、その精神がこの本に滲み出ているものです。

 

特に、発明推進協会の月刊発明において、2015年8月号から連載されておられる「ビジネスには信頼を、紛争には誠意を!」との記事の原点が、このインタビューにあり、正に、トヨタの知財戦略を知る上で、また、これを参考にして自社の知財戦略の構築を模索する上で、大いに参考になると存じています。


 

 

知財、この人にきく Vol.3 服部 健一(聞き手:富岡 康充)

 

服部先生とは、21年前に、小職が特許事務所から特許コンサルタントとして独立した際に、初めて米国を訪問した4日目に、米国在住の知人の紹介で知己を得たもので、それ以来、米国での知財戦略の構築・実行に、常にアドバイスを頂戴している状況です。

 

特に、このインタビューの直前に、米国特許法の大改正が予定されていて、この本の出版のタイミングとマッチした上で、この改正を通じて米国特許法の精神を改めて知ることが出来る本として、読者の、特に、米国において特許の活用を模索する方々に大いなる参考となると存じています。


 

 

知財、この人にきく Vol.4 紋谷 暢男(聞き手:富岡 康充)

 

紋谷先生とは、小職が特許コンサルタントとして独立した2年後に、当時の発明協会が開講していた「知財研修」(現在は、知財ist研修に移行)を受講する中で、メイン講師の紋谷先生と知己を得て、教えを請う中で、個人的にも親しくさせて頂き、成蹊大学での紋谷ゼミの合宿にも参加させて頂きました。

 

特に、知財の種々のケーススタディにおいては、1つの法律領域だけで事件が解決できるものではなく、複数の法律領域が融合し、関連しあって問題解決を模索しなければならないとのお考えに感銘し、このインタビューにおいては、複数の法律領域が混在したケースを想定して、これの解決を紋谷先生から教えを請う形で、話がすすめられていて、知財の実務者のみならず、知財を学ぼうとする方にも、大いに参考になると存じています。